シラカバは誰もが知っている木のひとつでしょう。 さわやかな高原のシンボル的ツリーとして人気のある木です。 シラカバ(白樺)は、樺の仲間でひときわ白が目立つ木なのでその名になったのでしょう。 樺は古い言葉では「カニハ」とい […]
森人の木のはなし
森人の木のはなし Vol.8「サワグルミ」
サワグルミ(沢胡桃)は、別名カワグルミ・フジグルミ・ヤマギリなどと呼ばれています。 みなさんの知っているクルミの実とはまったく違い、食べることはしません。 木はそっくりで判別するのが難しいほどです。 みなかみ町の谷川岳の […]
森人の木のはなし Vol.7「ミズメ」
ミズメは、水芽と書きますが、 他にアズサ(梓)、ヨグソミネバリ(夜糞峰榛)の別名があります。 当地方では、クサミネ・クサミネバリ・クサッパなどと呼んでいます。 ミズメの名は、樹皮を傷つけると水のような樹液がしたたり落ちる […]
森人の木のはなし Vol.6「ホオノキ」
ホオノキを遠くから見ると、トチノキとよく似ています。 葉っぱの大きさやその付き方が似ているので、まちがいやすいのです。 花が咲いていればまったく違うので、まちがいようがないのですが。 ホオノキの花は直径15cm位で、モク […]
森人の木のはなし Vol.5「トチノキ」
トチノキの漢字は、栃(または橡、栩)と書きますが、 この栃という字は、明治の初め頃に栃木県という件名ができたときに作られたものです。 もとは、杤という字が使われていました。 この字はなかなかしゃれた字で、十(とお)×千( […]
森人の木のはなし Vol.4「アスナロ」
アスナロは、アスナロとヒノキアスナロの2種があり、 私の住んでいるみなかみ町にはその2種が混生しています。 大雑把にいうと、みなかみ町より北方にあるのがヒノキアスナロで、 南方にあるのがアスナロです。 両者の見分け方はむ […]
森人の木のはなし Vol.3「サクラ」
サクラといえば、日本人にとって最も馴染み深い特別な木ではないでしょうか。 サクラの名の由来は諸説ありますが、 神稲を表す「サ」と、神が座る「クラ」で 神の依代となった木です。 漢字からは、櫻の嬰(エイ)は首に巻く貝の首飾 […]
森人の木のはなし Vol.2「ミズナラ」
森の中で大きく枝葉を広げ、雄大な樹形の威風堂々としたその木は、 森の王様といった風格があります。 漢字では「水楢」と書きます。 「酋(シュウ)」とは、長(オサ)、頭(カシラ)といった意味があり、 まさにその名にふさわしい […]
森人の木のはなし Vol.1「ブナ」
世界自然遺産に認定された、白神山地のブナの森から 多くの方は「ブナ」という木の名前を聞いたことがあると思います。 しかし、ブナの木を見たことがある方や、どれがブナの木かご存知の方は あまりいないのではないかと思います。 […]
森人の木のはなし プロローグ『森人の木のはなし』
みなさま、こんにちは。 私は群馬県北部の森林にかこまれた豪雪地帯で、 ひっそりとひそやかに木工を生業として生きています。 そんな森人の木の話を、少しずつみなさまにお話ししていこうと思います。 森(植物)は、我々を含め、す […]